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平成19(2007)年11月のコラム一覧へ戻る

ジーンズの芸者さん

執筆 : 代表弁護士 大塚嘉一

1.そろそろ忘年会の季節です。菊地先生が存命のころは、当事務所でも、それなりの忘年会をしていました。

浦和の西のほうにあるしかるべき料亭で、関係者の皆さんをお招きして、地元の芸者をあげます。

芸者さんの歌や踊りの披露も終わると、野球拳です。お相手は、若手の弁護士や司法修習生です。

私が弁護士になって初めての年昭和63年の忘年会で、私もやりましたが、どうしても勝てません。当時の修習生で、現在は押しも押されぬ中堅の弁護士としてご活躍中の当埼玉弁護士会の某先生も、負け続けて、終いには裸んぼ。

宴会も終わって幾日か幾週間かしての昼、街でジーンズの女性に遭遇しました。私に圧勝したあの芸者さんです。浦和の街は小さい。昔の師走には、そういう楽しみがありました。

2.野球拳では、どうして芸者さんが負けないのか、不思議です。勿論、着ている着物類の枚数が多いというのは考慮したうえで、それでも、やっぱり強いのです。

野球で、バッターは、振り下ろされる投手の手の形を見て球のコースを予測するという話を聞いたことがあります。芸者さんも、相手の手を見て、瞬時に、次に何を出すのか判断するのでしょうか。

それとも、何か心理学的な方法でもあるのでしょうか。

3.その後、経済の不調、官官接待などの問題がありました。

あの料亭も取り壊され、今は老人介護施設となっています。

時代は変わりました。

あの芸者さんは、今もどこかで魅惑的なジーンズ姿で街を闊歩していることでしょう。野球拳は、さて、どうでしょう。少し勝たせては嬉しがらせておいて、最後には裸にしてしまうという見事な「芸」を、見せてくれているでしょうか。

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