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平成22(2010)年10月のコラム一覧へ戻る

最終戦争論 日本語と英語

執筆 : 代表弁護士 大塚嘉一

1.……戦争は、言語をも直接使用して国家の国策を遂行する行為でもあります。今アメリカは、英語を世界の共通語とせんとし日本を脅迫しております。

アジアの西部地方に起こった人類の文明が東西両方に分かれて進み、それぞれの言語を発達させて、数千年後に太平洋という世界最大の海を境にして今、顔を合わせたのです。

世界中の者が、共通語に通じるに至れば、世界は自然に統一することとなります。そこで初めて世界の人類が長くあこがれていた本当の平和に到着するのであります。即ちこの度の戦争で世界がひとつになるのであります。

西洋は、アルファベットを発明しこれを利用して事理を分析する能力を発達させました。これに対して東亜は、表意文字を用い物事を調和的に把握することが得手であります。

支那、インドはなるほど偉大な文明を築きましたが、所謂近代科学を発見、発明したのはただ西洋だけであったことを、我々東亜の民族は片時も忘れてはならないと思います。

我々の強みは、人的資源であります。我々は、英語を学習し、これに表されるところの西洋の精神に通じねばなりません。この度の戦いは国民皆兵の持久戦争であります。国民が耐え忍ばなければならない辛苦は想像も尽きません。しかし、これは、全人類の永遠の平和を実現するための、やむをえない犠牲であります。我々は、敵を充分に尊敬し敬意をもって堂々と戦わなければなりません。

科学文明が行き詰まり、西洋においても、知恵ある者は、アジアの調和を尊ぶ精神を学びつつあると聞いております。

二つの文明は、日本民族によって融合統一され、次の新しい人間の生活様式が創造されなければなりません。漢字という表意文字と、かなというアルファベットを持つ日本民族をおいてほかに、この創造を成し遂げる能力をもったものはおりません。

人類文明の帰着点は、我々が全能力を発揮して正しく正々堂々と争うことによって、神の審判を受けるのです……。

2.石原莞爾の「最終戦争論」を読みながら寝込んでしまい、変な夢をみてしまいました。

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