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山極寿一、尾本恵市「日本の人類学」を読む
1.「アメリカ的・キリスト教的な倫理観によって力で制圧していかないと、平和をもたらすことができない。これは、日本がずっと依拠してきたアニミズムや仏教にはない発想です。そういう信念を持つ国が世界を制しているということに対して、我々は何か言うべきではないか」。著者の一人である山極寿一の言葉である。もう一人の著者である尾本恵市も、これに同意している。
戦国時代の日本はどうであったか。戦国大名による力の対決の時代であったのではないか。織田信長は、お寺にどう対処したか。実力で制圧したのではないか。
2.お二人ともたいへんな碩学である。しかし、もっと全人類に共通する普遍的な視点で研究してもらいたいなあ。