ナビゲーション
- 菊地総合法律事務所Home
- コラム : 平成31(2019)年のコラム一覧
- 月々のコラム
- コラム : 平成31(2019)年のコラム一覧
平成31(2019)年1月のコラム一覧へ戻る
埼玉弁護士会常議員立候補挨拶
この度、埼玉弁護士会常議員に立候補した大塚嘉一でございます。
まず、会務や業務を通じ、国民の自由と権利のためにお働きの埼玉弁護士会の会員の皆様に、満腔の敬意を表します。私が常議員となったときは、更なる会内融和に努め、もって国民の利益となるよう努力いたします。特に、@憲法九条護持、A死刑制度廃止、を前提とする埼玉弁護士会会長声明その他を発表させない、との二点については、全力で取り組みます。
私は、昭和63年に弁護士となると同時に、民暴委員会に所属し、同時に刑事弁護にも熱心に取り組んで参りました。いずれも法の支配から漏れてしまった人々を救済する活動と言う点で、同じです。日本に、そして世界に法の支配を行き届かせ、もって暴力によって人々が殺害され、傷つけられ、自由や財産を奪われることのない社会を実現することが、私の理想です。
しかし、同時に、それを実現する過程は単純ではないと、理解しております。憲法を守れという掛け声だけでは、平和は実現しません。私と議論したい人がいるなら、何時間でも、何十時間でも、議論に応じる用意があります。判定者が、高度の知性を有し、豊かな感性に恵まれ、公平の態度を備えた者であるならば、私が議論の相手を論破する自信があります。
さらに、会内には、私と同様の意見を有する会員がいるはずです。冒頭の会長声明等は、それらの会員の思想信条の自由を侵害し、その他の会員との間に、埋めがたい溝を作り、埼玉弁護士会を分断しています。
死刑制度も、共同体の維持と敵の排除という点で、同じ構造をしており、同様の議論が成り立ちます。
以上のとおり、不肖私が、近時の埼玉弁護士会の活動によって疎外されていると感じている会員の方々を代弁し、会内の対立、矛盾を止揚することを通じて、弁護士会が本来期待されている活動を全うできるよう励む所存であります。
願わくは、私に、常議員会で発言する権利を与えられんことを。