2019.07.10

大塚 嘉一

判例検索システム

1.当事務所には、現在、三つの判例検索システムが稼働中である。老舗のHT(略称、以下同じ。)、パイオニアのHH、気鋭のWL。

昔は、判例を調べるのは、判例集(の目次)を、文字通り、順に繰っていたものだ。そのうち、パソコンを使って、ディスクでできるようになり、現在は、オンラインだ。

上記HHは、裁判所でも使われている。

それぞれ、個性があり、使いこなすのにはコツがいる。

2.判例検索は、主として、第一に法理論の抽出のため、第二に事例研究のためだ。

まず、多くの判例の群れから、導き出される一般的な理論というものがある。基本的には、学者の単行本に書かれている。それを、判決文自体に当たって、確認するのだ。

次に、多種多様な事実の中から、依頼された案件の事案に適した判例を見つけ出すためだ。ぴったりしたものが見つかれば、裁判所を説得するのに、とてもいい材料となる。

3.これからも、弁護士業務のため、上手に付き合っていきたい。