2017.06.20
竹澤正哲外訳「協力する種 制度と心の共進化」(2017年)を読む
1.Samuel Bowles and Herbert Gintis A Cooperative Species: Human Reciprocity and Its Evolution 2011の訳書である。
しかし本書には、単なる翻訳本以上の価値がある。原著の誤りを指摘し、数式を補充し、充実した解説がついている。私も、読み進むうちに、思い込みの誤りを指摘された(より高い視点から見ることを教えられた)ことや、長年の疑問が氷解したことが、一回や二回ではない。巻末の参考文献も、すごくためになる。
進化生物学をてこに、社会科学を再編成しよう、革命を起こそうと野心を持つ同士に、強く薦める。