2014.01.15
Amazon
1.私は、本はよく読むほうです。弁護士業務に関係ある本も、ない本も、です。一日に二回以上、本屋さんに足を運ぶこともあります。よく行くコーナーでは、どの棚にどの本が置いてあるかまで覚えてしまいます。
私の事務所のあるさいたま市(旧浦和市)にある老舗の本屋は、須原屋。旧中山道沿いにある本店と、JR浦和駅近くの支店とが、それぞれ個性的な品ぞろえをしています。客層が違うのでしょう。
ちょっと横道の話をしますと、江戸時代の和本にも、発行元として須原屋の文字があるので、何か関係があるのかな、と、かつて、調べたことがあります。やはりありました。浦和の須原屋は、その昔、江戸から移って来たようなのです。
弁護士業務関連の本を探すときは、東京地裁の地下と日弁連会館の地下に、それぞれ専門店があります。絶版になっている本や、昔の本を調べたいときは、弁護士会の図書館や、国会図書館、大学の図書館を訪れます。
最近、特に新刊書を買うときの行動パターンが、数年前と違っています。昔は、書店から送られてくる新刊案内や、各新聞の書評欄で気になる本を、書店の店頭にあれば購入し、なければ注文して、一週間、二週間後に手にする、という流れでした。
ところが、Amazonです。ご承知の、書籍を中心とする商品の、オンラインのインターネット通販業者です。Amazonが、このパターンを崩しました。
2.Amazonには、履歴が保存してあります。私のを、チェックしてみますと、次のようになりました。
注文件数は、一日に数回注文すれば、その回数がカウントされます。商品数は、一回の注文で複数の商品を注文することができます。
私が、Amazonで注文するのは、ほぼ書籍です。また、年間を通して購入する本の数もそれほど変わらないはずです。
これをみて気がつくことは、2008年(平成20年)から、利用が爆発的に増えていることです。商品数を数えはじめましたが、あまりに多いので、途中でやめました。書店で本を買うことは変わりありませんが、注文することはほとんどなくなりました。
何年か前からAmazonで本を買うことが多くなった、という実感が、数字で裏付けられました。それにしても数が大きい。
私と同じような感慨を抱く人も多いのではないでしょうか。
3.Amazonには、税金を払っているのか、どの国に払っているのか。また、購入者の意見(カスタマーレビュー)の扱いについて、作家の水村美苗(この方のご主人は不均衡動学の業績で有名な経済学の岩井克人教授)がクレームをつけるなど、弁護士としても興味ある話題もあります。
しかし、ここでは一消費者としての感想を述べることとします。
まず、Amazonは、なんといっても便利です。机の上のパソコンで注文して、遅くも数日中には自宅や指定の場所に配達されるのですから。カスタマーレビューも、結構、参考になります。
しかし、弊害もありそうです。何と言っても、買いすぎてしまうこと。同じ本を、うっかり、また注文してしまうこともあります。また、ダンボール箱に入れられて送られてくるのですが、省資源に逆行しています。
そのようなことを考えはじめて、なるべく纏めて注文する、不要不急な本は買わない、と思い定めて実行したところ、昨2013年に、数字の減少になってあらわれました。
4.便利だからといって、溺れてしまってはいけない、ということです。
一消費者としても、世界経済や資源やら、考えながら行動しなければならない、ということです。
さらに、できることなら、同じ本を買いそうになったとき、店員さんから、「この前も求めになりましたが」と言ってもらえる方がいい。(なおAmazonにも、同様の警告の機能がつきました。)